チェリーパイ見ました。 2006-10-20
昨日渋谷のアップリンクという映画館で「チェリーパイ」見て来ました。
井上監督の「バードコール」をwebで見て、新作を楽しみにしていたので映画館で見れてとても満足です。
パテシエを目指す女の子が、はかない思いを寄せていた先輩パテシエの死を乗り越えるため、悩み、前進し、後戻りするうちに先輩パテシエが残した彼女へのプレゼントが彼女の小さいけれど大事な成長に結びつくという、井上監督テイスト満載の切なく温かい映画でした。
前回の鈴木えみに続き、今回もモデルの北川景子を起用して、スタイリッシュな美しい映像が印象に残ります。
この監督、実に微妙で過剰にならずにクライマックスを創る、今までの日本映画とはなにか違う物を持った監督です。日本映画なのに決まり事がなく、ヨーロッパテイストなのに日本的な映像という独特な感覚で、ここしばらくの私の一番のお気に入りです。
さて音楽ですが、またTOKYO GRAND ORCHESTRA名義で村山達哉氏が担当しています。知る人ぞ知るストリングスアレンジの第一人者、Googleで検索すると信じられないヒット数があるポップスの職人です。ライナーノーツを読んだらなんと村山さんが、映画自体の企画プロデューサーをしているようで、なるほど音楽のフューチャーのされ方も理解出来るなと思いました。
全編、フランス映画を思わせるチェンバロの響きと、オーケストラが美しく、クライマックスにかかるピアノ曲も素晴らしいです。
主題歌の「いきものがかり」は初めて聞きましたが、ここでかかるかという場面で使われていて、井上監督のセンスの良さが判ります。映画にとても合っていました。
この「チェリーパイ」のサントラ、前作の「バードコール」のサントラともサントラファンには絶対のお勧め作です。是非聴いてみて下さい。
さらに詳しい情報はコチラ≫この記事は2010/9/15に作成しました。